ボサノヴァスタイルのベースライン

今回はボサノヴァのベースラインについて解説いたします。

ボサノヴァとはサンバなどのブラジル音楽を元に1950~1960年代頃に広まった音楽であり、

ボサノヴァのボサとは「隆起」「素質」「傾向」「魅力」ノヴァは「新しい」という意味で、当時の都会の若者を中心に流行りました。

その心地いいリズムとオシャレなサウンドは今も人気で、

ジャズなどのライブや、ポップスでもボサノヴァ調の曲は数多くあり、

演奏する機会は多いので覚えておいたほうがいい必須のリズムパターンでもあります。

本場の“ノリ”を体現するのはとても難しいですが、

演奏技法的にはあまり難しくなく、シンプルなパターンの繰り返しが基本となります。

是非挑戦してみてください。

リズム

リズムはサンバをほとんど同じであり、ギターやピアノはリズムのウラを協調したようなリズムで演奏し、ベースはスルドという2ビートの大きなリズムパターンを演奏します。

音符だけでみると8ビートと同じにみえますが、ボサノヴァは厳密には2拍子の音楽であるため、リズムのとり方、音価が少し違います。

実際の演奏を沢山聴いてみましょう。

フレージング

少しだけサンプルのベースラインを掲載しました。

・基本パターン

これを観ていただいてわかる通り

基本的には1拍目にルート、3拍目に5度と、定番のパターンとなります。

それを基調に

8分音符のシンコペーションを利用したラインや、

コードトーンを中心としたフィルなどが使用されます。

複雑なラインを演奏するよりシンプルなラインを心がけるほうがボサノヴァの雰囲気に近くなるでしょう。

代表アーティスト

ジョアンジルベルト(João Gilberto Prado Pereira de Oliveira)

1931年6月10日 – 2019年7月6日)は、ブラジルの歌手、ギタリスト。作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンや作詞家のヴィニシウス・ヂ・モライスらとともに、ボサノヴァを創成したとされている。

アントニオカルロスジョビン(Antonio Carlos Jobim)

1927年1月25日 – 1994年12月8日)は、ブラジル出身の作曲家、編曲家、ミュージシャン。トム・ジョビン(Tom Jobim [ˈtõ ʒoˈbĩ])とも呼ばれる。


など

代表曲

・イパネマの娘(Garota de Ipanema、英題:The Girl from Ipanema) /アントニオカルロスジョビン(Antonio Carlos Jobim)

・wave /アントニオカルロスジョビン(Antonio Carlos Jobim)

・想いあふれて (Chega De Saudade) /ジョアン・ジルベルト(João Gilberto Prado Pereira de Oliveiraなど。

まとめ

今回はボサノヴァについて解説いたしました。

冒頭でも解説しましたが、やはり技術云々よりもこのボサノヴァ独特のリズム感をどれだけ表現できるかがキモだと思います。

以前本場のブラジルの方の演奏を聴かせていただく機会がありましたが

シンプルな演奏のはずなのに(だからこそ?)その方々がやると全然違う演奏だった事には衝撃を受けました(当たり前ですが)。

向こうの”血”がそうせるんだ。と言ってしまえば元も子もないですが

少しでも近づく為にはとにかく“聴く”事だと思います。もちろんこれはどんな音楽でもそうですが。

ベーシストもベースだけでなく歌やギターやパーカッションなど、ほかの楽器もどんな演奏をしているか注意深く聴き、

演奏中もそのリズムを意識する事が大切だと思います。

あとはなんといっても本気で好きになること、何事もこれがすべてですね。

今回代表曲を少しだけピックアップしましたが

是非他の演奏も沢山聴いてお気に入りの一枚を見つけてください。

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