今回は弦楽器の奏法の一つ、ハンマリングとプリングについて解説いたします。
ギターやベースなど弦楽器を演奏する上で必須のテクニックです。
これができれば演奏の表現力が格段にアップするので是非参考にしてみてください!
目次
ハンマリング・プリングとは
ハンマリングオンとはピッキングした弦のフレットを叩き付けるようにして音を出すテクニックです。
右手でピッキングしない為なめらかな音程変化になり、主にスラーの表現で使用されます。
プリングオフはその逆でピッキングした弦を話す際、左手でひっかくように外し、右手でピッキングせずに音程をさげるテクニックとなります。
そしてその二つを連続して行う事をトリルといいます。
<ハンマリングオン サンプル>
<プリングオフ サンプル>
実際の楽曲で使用されている例
まずはどんな演奏か聞いてみましょう。
秦 基博 – 鱗 (うろこ) / THE FIRST TAKE
秦基博さんのFIRST TAKEでの”鱗”の演奏
そのイントロとAメロ部分で使用されています。
この映像では秦さんの手元がアップで何度も映されるので確認しやすいですね。
ハンマリングとプリングに挑戦
鱗のイントロ部分のコードはこのようになっています。(実際にはカポ4で演奏されています)
使用されるコードはDsus、D、 Dadd9の3種類。
3つのコードが使用されるので押さえるのが難しいと感じるかもしれませんが実は1弦だけをずらしていく事でこの3種のコードが演奏できます。
この3つのコードはコードを弾きながらトリルを使用する際の定番なのでおぼえてしまえば使用できる場面が多いので是非練習してみましょう。
使用コードの解説
まずはDsus4
こちらはDのコードを押さえた状態で小指で1弦3フレットを押さえます。
もちろん中指は押さえなくても問題はないですが今回はこのあとプリングオフで1弦2フレットの音程を鳴らしたいので
先に押さえておきましょう。
その後小指を外しDのコードを鳴らします。
さらに中指も外すとDadd9のコードになります。
ハンマリング、プリング部分の解説
2小節目からはハンマリング、プリングが登場します。
かなり速いですがまずはゆっくり動作を覚えてみましょう。
まずDのコードフォームから1弦だけピッキングし、ハンマリングで3弦3フレットを鳴らします。
その後プリングオフで小指を外し1弦2フレットの音程を鳴らします。
最後に中指もプリングオフで外し1弦開放弦を鳴らします。
最後の1拍は最初と同じコード弾きとなります。
細かな違いはありますがイントロ~=Aメロはこの流れになります。
まとめ
今回はハンマリングとプリングを解説いたしました。
右手でピッキングしない為、
最初は音をうまく出せなかったり、リズムが安定せず難しいと感じるかもしれません。
しかしシンプルなコード弾きでも少しこういうニュアンスを追加すると少し豪華になったりさらに発展させるともっと様々な演奏ができるようになるの練習する価値は多くあると思います。
また、こういうフレーズは手癖にしてしまって無意識にやっている方も多いので是非練習してみて手癖の一つにしてみてください。