ベースのコントロールノブの話

こんにちは。ベース講師のキヒラです。

今回はベースのコントロールノブについて解説していきたいと思います。

ベースを練習してある程度弾けるようになった人でもここはいまいちわからずすべてフルテン!という方も多いのではないでしょうか?

アクティブはもちろんパッシブのベースでもここを理解することで表現の幅が広がります。

この機会に是非おさらいしてみましょう。

コントロールノブとは

まずコントロールノブとはなにか?

その名の通り音色や音量をコントロールするつまみのことです。

基本的にはベースの下側に2個からアクティブベースなら多いもので5つくらいついていたりします。

このつまみを調整して音色をコントロールするのですが

基本的には音量をコントロールするものだという解釈で問題ありません。

アクティブ?パッシブ?

このコントロールノブにかんして壁にぶつかることが多いのがやはり。アクティブベース。

先ほどからアクティブやパッシブということばが並んでいますがこれは簡単に言うと

パッシブベース→古くからあるスタンダードなタイプ。ベース本体に電源は必要なく、電池なしでも駆動するがコントロールはヴォリュームとトーンの2種類のみになる。

アクティブベース→70年代頃から生産されたタイプで、ベース本体にプリアンプを内蔵するため、ベース本体のみでも幅広い音色を調節できるが、音をだすには電池が必要。

簡単にいうとこんな感じになります。

どちらも一朝一夕でどちらが優れている。ということはありませんが

傾向としてヴィンテージ志向の音楽、オーソドックスなプレイスタイルにはパッシブベース、ハイファイな音楽、スラップなどを多用するスタイルにはアクティブベースが好まれるように思えます。

皆さんのお持ちの楽器がどちらの種類かは、電池を入れるスペースがあるかないか、で判断していただけます。

パッシブタイプのコントロール

パッシブはボリュームとトーンのみのシンプルな構造。

まずパッシブタイプを解説していきましょう。

こちらはわかりやすくヴォリュームとトーンのみ。

代表的な2種類プレシジョンベースタイプ(写真左)とジャズベースタイプ(写真右)で解説していきましょう。

まずプレシジョンはノブが2つ。ジャズベースは3つありますね。

これはこの2種類のピックアップ(マイク)の数の違いによるものです。

プレシジョンはマイクが1機のみなので1ヴォリューム、1トーン。上がヴォリュームになります。

対してジャズベースはマイクが2機のっているので2ヴォリューム、1トーンの構造になります。

ジャズベースはこの2機のマイクを好みにブレンドすることで音色を調整することができます。

そして両機に等しく乗っているトーンつまみ。これは楽器のトーン(高域)を調整するつまみになります。

これをコントロールして丸みのあるサウンドにしたりできます。

アクティブベースでなくても音色を調節できるのか?と混乱されてしまうかもしれませんがこれはパッシブトーンと呼ばれていてマイクから入った信号をカットすることしかできません。高域を調整するといっても、高域をブーストするようなコントロールはできません。

プレシジョンはトーンもヴォリュームも1つずつしかないので音色のコントロールができない楽器と思われがちですが、実際はこのトーンノブと弾き手のコントロールで幅広い音色をコントロールできます。

まあ、それはジャズベースにも言えることですが、、、

結局は弾き手の繊細なコントロールが一番大事ということですね。

アクティブタイプのコントロール

幅広いサウンドを構築できるが故に扱いも難しいアクティブ

続いてアクティブベースの解説ですが、これは難しく、生徒さんがご自身のベースのコントロールがわからないと、質問に来られることがあるのですが、

アクティブベースは決まりがなく、コントロールは製品ごとに変わってきます。

ある程度なれてくるとこれが多分これだな、と予想を立てることができますが、基本的にはその製品のHPなどで説明を見てみましょう。

仕組みとしてはベース本体にアンプが入っている。ということ。

もともとは多忙なスタジオミュージシャンが現場ごとにサウンドメイクする時間が惜しくベース本体で解決するシステムを作った。などと諸説ありますね。あとはノイズに強い、など。やはり現場向きな発想でしょうか。

一般的なものはまずヴォリューム。あとはトーンはなくイコライザーがつきます。これはアンプと同じでベースやトレブルをコントロールするものです。まれにミドルブースターというミドルを強調するスイッチがついていたりもします。

アクティブの特徴として、イコライザーのブースト、カット両方にコントロールが作動します(ブーストのみもあり)

これは便利なのですが知らずに使ってる人はパッシブの要領で全開にしてるとすべての帯域がもりもりでよくわからない音に、、、なんてことが意外とよくあります。

これを回避するためにはまずご自身の楽器のつまみをゆっくり回してみましょう。カツ、となにか引っかかるものがあったら

それはセンタークリックといってブーストもカットもしないフラットな場所を教えてくれています。

最初はそこを基準にして音を作っていくといいでしょう。

センタークリックがないものは基本的にブースト方向にだけ動くと解釈して問題ないでしょう(例外あり)

そのセンタークリックに関してはヴォリュームにもつく場合がありその場合は2機のマイクのバランスになります。

これはパッシブベースにも採用されている場合もありますので、2機以上マイクがのっている場合は確認してみましょう。

まとめ

はい。こんな感じで簡単なコントロールの解説でした。

今回書いた以外にまだまだ例外もありますし、サウンドメイクは言葉だけでは説明できません。

大阪梅田、またはオンラインでいつでもレッスンは受付けていますので

興味のある方はご連絡いただけると嬉しいです。

ABOUTこの記事をかいた人

大阪梅田のマンツーマン音楽教室STRINGS PLUSです。 演奏動画、楽器に役立つ情報などをお届けいたします! 教室HP https://stringsplus.net 教室twitter https://twitter.com/PlusStrings レッスンのお申し込みなどはこちら Line@ ID @stringsplus  tel:050-3552-5551 谷内亮太 ヴァイオリン、ヴィオラ https://twitter.com/RyotaTvn 土屋喜則 ギター、ウクレレ https://guitarlife-musicschool.net/ 紀平暁人 ベース、ウッドベース https://twitter.com/akitokihira 篠原ビル 〒530-0051 大阪府大阪市北区太融寺1-6